CROSSTALK
座談会
「人のためになること」と「自分がワクワクすること」を
かけ合わせ、新たな価値を生み出せる風土があった。
  • T.H. 上智大学 外国語学部
  • H.Y. 慶應義塾大学 文学部
#01

徹底的な顧客目線の
仕事ぶりに惹かれて、
5Daysインターンシップへ。

  • ― 学生時代に力を入れてきたことを教えてください。

  • T.H.

    大学では英語圏の地域研究として、ジェンダーや貧困問題に取り組むためのコミュニティづくりを勉強してきました。また、ジェンダーに関しては学生団体の活動にも力を注ぎ、日本での認知度が低い性的同意の概念などを学内外に発信・普及する取り組みをしてきました。

  • H.Y.

    私が最も力を入れてきたのは部活動です。大学ではバスケットボール部のマネージャーをしており、特にマネージャー全体を統括する立場にいた頃は、コロナ禍のなかにあってもチーム力を強化できるよう練習や新人勧誘を促進し、他団体の監督などとの交渉も行って試合を実現したりしてきました。

  • ― そんなお二人は、どのような考えを持って就職活動を始めたのですか?

  • H.Y.

    私がマネージャーとしてやりがいに感じていたのは、選手のニーズを直接的にくみ取って、それに応えられること。ですから就職にあたっても、顧客に対して同様の貢献ができる仕事がしたいと考えていました。そうした面でデベロッパーは、「長期的な目線で顧客に寄り添い、ダイレクトに価値を提供していける仕事」だと思い、この業界を志すようになりました。

  • T.H.

    私も、「ジェンダー等に関するこれまでの活動が何らかの形で活かせる会社」や「ソフト・ハード両面からコミュニティづくりができる業界」に入りたいと思っていたのですが、大学3年の夏の時点では、どこならば自分の軸にフィットするのか見当がつかず…。とりあえず、いろいろな会社の説明会に参加しました。そうした流れのなかで、日鉄興和不動産のサマーインターンシップに参加してみたところ、社員の方が徹底的な顧客目線で仕事をされていることを知り、非常に感銘を受けました。それがきっかけで、5Daysインターンシップにも応募したんです。

  • H.Y.

    日鉄興和不動産の5Daysインターンシップは現場配属型。1対1で社員さんにつき、仕事の仕方や考え方を学ぶことができるのは、とても魅力的ですからね。

#02

地域のためにできることを、
労を惜しまず、
何でもやるという姿勢。

  • ― 5Daysインターンシップの1日目と2日目は、どの部署で就業体験をしたんですか?

  • T.H.

    開発企画本部で、これから市街地の再開発が始まる船堀の案件について、現地視察をしたり、自分ならどんな街をつくるかを考えて、用途提案をしたりしました。

  • H.Y.

    私は住宅の大規模再開発をしている部署で、当時建設中だった小石川のマンション視察や、共用部の施設検討などを行いました。また、広告会社さんとのミーティングにも同席させてもらったのですが、会議の途中で話が散漫になりかけたときのこと。社員さんが「この広告のそもそもの目的は何でしたっけ?」と問いかけて、軌道修正を図っていたのが印象的でした。特に大規模開発のように関係者が多い案件では、目的を見失うことなく意見をまとめ、物事を前に進めていくのが大切なんだな、と。旗振り役としての姿勢を学びました。

  • T.H.

    私もデベロッパーの立ち位置について気づきがありました。私はそれまで、デベロッパーというのは関係者の真ん中でプロジェクトを率いていくリーダー的な存在だと考えていたのですが、就業体験で社員さんに教わったのは、「再開発や建替えの主役は地権者の方であり、デベロッパーは地権者さんの意向を実現するためにノウハウを提供するサポーター的な立場でもある」ということ。その言葉を聞いて認識が変わりました。リーダー気質ではない自分でも、情熱や信念があればこの世界で活躍できるのではないかなと、可能性が拓けた気がしました。
    一方で、私が力を入れてきたジェンダーなどへの取り組みは、会社の収益に直結するものではないため、知見を活かせる機会は少ないだろうなと、なかば諦めていたんです。ですが社員さんからは、「グローバル化が進む時代のなかで、その思想や価値観は、将来必ず重要になる」と後押ししていただき、自信が湧きましたね。

  • H.Y.

    「会社の収益に直結しない」と言えば、私についてくれた社員さんは以前、開発予定地の最寄りにできる新駅の開業イベントを、自ら企画立案したことがあるそうで。鉄道会社なども巻き込んで苦労の末に実現されたそのイベントは、大行列ができるほどの賑わいだったとか。「マンションの販売に直結しない事柄でも、地域の役に立つならば労を惜しまず実行しよう、街全体を盛り上げよう」というマインドは、他のデベロッパーでは感じることのできないものでした。

  • ― LIVE中継で行われた九州の街づくり見学はどうでした?

  • T.H.

    私は特に桃園地区における利便ゾーンの創出が印象に残りました。エリア一帯を宅地やマンションの用地に充てれば収益性は上がるはずですが、日鉄興和不動産は敢えてそうせず、利便ゾーンに喫茶店などの店舗を誘致して、そこに住む人々が交流し、コミュニティを育んでいける開発をしている点に心を動かされましたね。

  • H.Y.

    九州の住宅地では、「戸建てでもマンションと同様に管理組合を設立して管理費を集めている」というのも驚きでしたね。話を詳しく聞いてみると、集められた管理費は地域のセキュリティ強化やごみ収集に活用されており、安心安全で美観の保たれた街並みが住民の方々の誇りにもつながっているということで。意外に思えた管理費の仕組みも、エリアの価値を高めるために考え抜かれたものだったんです。

#03

若手社員がゼロから
サービスを立ち上げる。
そんな事例が社内に沢山あった。

  • ― 4日目には価値創造ワークショップがありましたよね。

  • T.H.

    オフィスや住宅といったアセットに、プラスαの要素をかけ合わせることで、新たな価値を生み出していくワークショップは非常に楽しかったですね。

  • H.Y.

    自分自身「これは無いかな?」と思いつつ口に出したアイデアが、他のメンバーに拾われて、思いがけないほど良い案に昇華したこともありました。他者の意見を否定せず、小さなシーズも見逃さないという、ものの見方や考え方を重視したワークショップの成果だったと感じます。

  • T.H.

    皆で何かを生み出していく“共創の働き方”って、いいですよね。日鉄興和不動産では次世代の暮らしのアイデアを共に創り出すために、『コクリバ(Co-Creation BASE/コ・クリエイションベース)』という取り組みが行われていますが、私もワークショップを経て、コクリバに参画したいと思うようになりましたね。

  • H.Y.

    コクリバもそうですが、この会社には、社員の方たちが自らの手で新たなサービスやプロジェクトを具現化していこうとする積極果敢なカルチャーがありますよね。たとえば、『リビオ』マンションの入居者に、無料で田舎暮らしを体験してもらえる「TENJIKU(テンジク)」も、若手の方がゼロから取り入れたサービスとのことですし。

  • T.H.

    その他、シングルライフを研究する『+ONE LIFE LAB(プラスワンライフラボ)』や、ミレニアル世代の都市生活を探求する『素敵なうさぎライフ研究所』といった社内のシンクタンクからも、日々の生活を豊かにする個性的なアイデアが次々に発信されていますよね。日鉄興和不動産には、「人々のためにやるべきこと」と「自分たちがやりたいことやワクワクすること」をかけ合わせながら価値を創造していける自由な社風があると思いますし、若手のうちから裁量権が与えられている点も本当に素晴らしいですね。

  • ― 5日間を通して得たものは?

  • T.H.

    一番の収穫は、インターンシップ前に抱いていた不安や疑問が取り除かれて、「この道に進むのに臆することは何もない」と判断できたことですね。

  • H.Y.

    私の場合は、現場の空気を肌で感じられたことのほか、精神面でも収穫がありました。先程も言ったように、日鉄興和不動産は他のデベロッパーがやらないようなソフト面のサービスなどにも踏み込んで、新たな価値を創造している会社です。お客様にとっての理想の街はどんなものかを探求し、「そこに近づくためならば手間を惜しまず何でもやる」という姿に触発されて、私自身も従来以上に能動的になれた気がします。

  • T.H.

    それに類似する話として、就職活動中は、「人や街に貢献する」とか「自社の利益より顧客満足を優先する」といった理念の企業に沢山出会いましたが、日鉄興和不動産はそうしたなかでも表明された文言と実際の行動に最も乖離がない会社だったと思います。実はインターンシップの後、釜石に行く機会があったので、住民の方たちにこの会社の印象を聞いてみたんです。すると皆さん口を揃えて、「東日本大震災の後、日鉄興和不動産の対応はとても素早く、街全体のことを考えた開発をしてくれている」と感謝しておられ。真の意味で地域に資する街づくりが行われているのを改めて実感し、インターンシップでの体験が裏づけられましたね。