CROSSTALK
座談会
その街らしさが凝縮された開発ブランドや先進のサロンなど、
「ここにしかない」が沢山あった。
  • M.U. 大阪府立大学 現代システム科学域
  • W.G. 早稲田大学 商学部
  • S.Y. 関西学院大学 総合政策学部
#01

街づくりに対する
会社の姿勢を体感するには、
現場配属型がいい。

  • ― 皆さんがデベロッパーを志望した理由を教えてください。

  • S.Y.

    学生団体の代表として、古民家をリノベーションし地域の交流拠点にする活動に取り組んできた私は、イベントに参加した人たちから「楽しかった」「また来るよ」といった反響を得られるのが嬉しくて、多くの人に感動体験を提供できる仕事に就きたいと考えるようになりました。そうした意味で不動産業界は、人々の人生に長く関わり、感動体験を与え続けられる分野ですし、街そのものも大好きなので、街の価値を高めるような開発がしたいとも考えて、デベロッパーを志望しました。

  • W.G.

    私は大学祭の実行委員を務めた際、普段は使われていない壁面にメッセージアートをつくるという来場者参加型の企画を立案・実行しました。この経験がきっかけで、次は大学から街へと範囲を広げ、未活用の空間にものをつくって賑わいをもたらすような取り組みがしてみたいと考えるようになり、デベロッパーをめざしました。

  • M.U.

    私の場合は、以前、自宅近くで持ち上がった再開発計画が地元の反対によって頓挫して、大きな空き地が有効活用されないままになっているのを残念に感じており、自らが地域の人々に寄り添った街づくりをしたいと思ったことがきっかけです。また、私も大学の文化祭の実行委員として会場づくりをしたときの経験がデベロッパーの仕事と重なって、やりがいを感じたことも動機の一つになりました。一方、ひと口に「街づくり」と言ってもデベロッパーごとに考え方は違うので、自分の想いにマッチした会社を見極めるためにも、現場のリアルが分かる現場配属型のインターンシップに参加しようと思ったのです。

  • ― 日鉄興和不動産の5Daysインターンシップでは、どのような就業体験をしたのですか?

  • M.U.

    企業不動産開発本部で、『LOGIFRONT(ロジフロント)』という物流施設ブランドの開発企画を体験しました。具体的には埼玉県越谷の物流倉庫へ見学に行き、敷地のなかに残されている空き地の活用方法を検討するワークにも取り組みました。

  • S.Y.

    私が配属されたのは日鉄興和不動産の新しいホテルブランドである『&Here(アンドヒア)』を開発している部署で、2024年に上野に開業する第一号ホテルの価格設定に取り組んだり、取引先との打ち合わせに同席したりという内容でした。

  • W.G.

    私は都心賃貸レジデンスの『LIVIO MAISON(リビオメゾン)』を開発する部署で、各種会議に参加した他、開発予定の物件について現地調査をしたり、コンセプト策定をはじめとする商品企画や賃料設定に挑戦したりと、非常に濃密な体験ができました。

#02

部署は違っても、
その街ならではの物件を
追求する姿勢は共通だった。

  • ― 仕事を体験するなかで感じたことは?

  • W.G.

    最も印象的だったのは、開発姿勢ですね。テレワークに対応したマンションの企画会議に同席させてもらったときのこと。普通なら前に手がけた物件の内容をそのまま踏襲してもおかしくないところ、「このエリアの人たちに最適な仕様はどんなものか?」「同じテレワークでも以前の物件とは違うニーズがあるんじゃないか?」と熱く意見を交わしている社員さんの話を聞いて、妥協なく、その場所ならではの物件づくりを追求しようとする日鉄興和不動産の価値観を感じました。

  • S.Y.

    なるほど。私が担当したホテルの『& Here』も、「ここにしかないものをつくる(only here)」というのがキーワードの一つになっていて。第一号案件の上野PJ(プロジェクト)では、客室の調度品に地元の伝統工芸を取り入れるべく、社員さんが地域の中小企業を回り歩いて商談を重ねていました。この街ならではのホテルをつくるため、地元産業を活かすために、こんなにも地道な努力をするのか、と驚きましたね。

  • W.G.

    ホテルの事例もそうですが、日鉄興和不動産の開発物件は型にはまらず、その土地に合ったものが多いと思いますし、『リビオライフデザイン総研』のように生活者視点に立ったシンクタンクも、他のデベロッパーではあまり見かけないものですよね。

  • M.U.

    住宅事業関係では、『LIVIO Life Design! SALON(リビオライフデザイン!サロン)』にも惹きつけられました。従来のモデルルームは、物件の近くにあって、対象となるマンションを購入してもらうことが主な目的ですが、このサロンは物件の縛りなく、お客様の人生プランに合わせた暮らしを提案できる集約型のマンションギャラリーになっていて、展示方法もとにかく斬新。お客様の潜在ニーズに応えようとする意識が高い会社だからこそ、このようなサロンを生み出すことができるんでしょうね。

  • ― 働き方の面などで印象に残ったことはありますか?

  • M.U.

    私が配属された企業不動産開発本部は、マンションだけ、商業施設だけ、という風に開発対象の建物用途が限定されていない分、「この土地に何をつくるべきか」の検討に始まって、かなりのパワーを必要とする部署だったんですが、社員さん一人ひとりが確固たるビジョンを持っていて、なおかつ皆で協力し合うときのチームワークも素晴らしく。将来は自分もこんな風に働きたいと思いましたね。

  • W.G.

    私は会議の席などで、若手の方が新しい意見をどんどんと発していたのが記憶に残っています。若手の方と年次の高い方のコミュニケーション量が多いところや、フランクに自然体で話ができる環境が素敵だなと感じました。

  • S.Y.

    本当にそうですね。特に私が配属されたホテル開発の部署は新設の部署だったため、ベンチャー企業のような年次や経験に関係なく意見を交わす雰囲気もあり、取引先との打ち合わせでも、インターン生の私にたくさん発言させてくれて、他社のインターンシップではなかなかできない経験ができました。

#03

日鉄興和不動産は、
繕わず、ありのままの自分で
ぶつかっていける会社。

  • ― Day3に行われた九州の街づくり見学や、Day4の価値創造ワークショップから得られたものを聞かせてください。

  • S.Y.

    LIVE中継で北九州の現地とつないでいただいたDay3は学びの多い日でしたね。たとえば、八幡東田地区の先進的な街が、かつての公害問題などを市民や行政、企業が一体となって乗り越えながら努力してつくられたものだというのは予想外で、大変勉強になりました。

  • M.U.

    八幡東田地区の大規模開発は終わりがなく、街づくりが継続していて、「今後は特にエリアマネジメントに注力していく」とも伺って。日鉄興和不動産は「箱をつくれば、それで終わり」ではなく、地域を豊かにするための取り組みを開発後も継続していく会社なんだ、と再認識しました。

  • S.Y.

    続くDay4の価値創造ワークショップは、「デザイン思考」をもとに、ワークの進め方自体も自分たちで考えていくスタイルで、与えられたテーマに取り組む一般的なグループワークとは根本的に違うものでした。

  • W.G.

    ええ。そのなかで私の気づきになったのは、「転換思考」の部分です。私は企画をする際に、実現可能性の高そうな案を出しがちで、斬新さに欠ける面があったのですが、このワークショップで転換思考を知り、当たり前に思っていた事柄を反転させてみることが、新しい発想を生むための助けになると分かったのは、とても貴重な学びでした。

  • ― 5日間を通してどんなプラスがあったと感じていますか?

  • W.G.

    いちばんのプラスはやはり、現場に配属されて、会社の社風や働き方を肌に感じられたことですね。実際にオフィスに足を踏み入れて、社員さんの仕事に同行し、入社した後の自分の姿をイメージできたのは大きかったです。

  • M.U.

    私はこのインターンシップのおかげで、企業との向き合い方を変えることができました。それまでは、各社の社風に自分自身を合わせようと意識しながら面接等に臨んでいましたが、5Daysインターンシップの懇親会で、街づくりに対する自分の想いをざっくばらんに話してみたところ、社員さんが私の考え方や人間性を高く評価して、「この先の就活も絶対にありのままの姿で臨んだほうがいい」と言ってくれまして。それ以後は「取り繕わずにやっていこう」と決めたんです。私のように素のままで、正面からぶつかってくる学生を受け止めてくれるところも、日鉄興和不動産ならではの魅力ですね。

  • S.Y.

    私も5日間を経て、自分に自信を持てたのがプラスだったと思います。デベロッパー志望の学生はみな優秀なので、インターンシップに参加する前は自信喪失状態だったのですが、そのことを社員さんに率直に伝えると、とても親身に話を聞いて、5日間の過ごし方までアドバイスしてくれました。そして最終日には、「S.Y.君の人柄は絶対にうちに合う」と太鼓判を押してくれたため、「等身大の自分でいいんだ」と自分を肯定できたんです。また、インターンシップを通じて、私も日鉄興和不動産を知り、会社にも私を深く知ってもらって、「ここしかない!」と運命を感じたというか…。迷いのない状態で採用選考に臨むことができました。