塾講師のアルバイトをしたことをきっかけに、学習塾を事業として作り上げたことです。アルバイト先の塾でトラブルになることがあって、私自身で立ち上げたら改善できるのではないかと考えたからです。私たちが大学1年生の頃は新型コロナウイルスの影響で、サークルも部活も何もできず閉塞感がありました。そこで「新しいことを始めたい」と思い、私自身が発起人となり、その後、7人のメンバーが参加してくれました。
すごいね、これまで何度も顔を合わせてきたのに初めて聞きました。私は現在も続けている小学生向けのサッカースクールのアルバイトが学生時代に一番頑張ったことです。そこはイングランドのサッカーチームの公式スクールで、現地から外国人コーチが来日してサッカーを教えるのが特徴です。私はそのコーチの通訳としても働いていました。
学生ひとりで始めたので集客が大変でした。私の地元である群馬県の小・中学生を対象にしたオンライン塾だったのですが、営業用のチラシを駅前やマンションのエントランスに設置してもらえるように地元に帰って交渉したり、実際に保護者様とお話をするときはどう伝えるのが良いか悩みました。それでも勉強が苦手な生徒さんをターゲットにして、24時間いつでもLINEで質問ができること、私自身が地元の高校出身の大学生ということで距離が近いことから生活面のアドバイスができることなど、大手の塾にはできない対応で徐々に信頼を得ることができたと思います。
私の場合は、外国人コーチが退職されて3ヶ月ほどで会員数が7割くらいに減ってしまったことがありました。そのスクールの強みである外国人コーチがいないなかで会員数を減らさず、新規会員を獲得することにも苦労しました。日本人である私にできることを探すため保護者様と話してみると、英語での指導に魅力を感じられていることが分かりました。そこで、私が英語を交えながら指導することで、既存会員を逃さないようにしました。新規獲得のために、保護者様が何を求めているのかを体験練習後にヒアリングし、それを練習に反映しました。
コミュニケーションは大切ですよね。私の塾でも、生徒さんと保護者様の三者で話す時間を作って、共通認識を持つことを意識しました。
現場配属型就業体験に魅力を感じて応募しました。インターンシップの前に日鉄興和不動産のことを勉強していたので、事業としてはすごくやりたいことだと思っていましたが、実際に働く環境が自分に合うかどうか確かめたかったからです。
私は夏のインターンシップに参加したことで、日鉄興和不動産が第一志望になっていたからです。採用関連のホームページに表現されていることが業務のなかに落とし込まれていて、私がデベロッパーを志望した理由と重なる部分が多いと感じていました。
大学で新規事業の立案や起業について学んできたことを活かせそうだと思いました。新規事業とは自分がやりたいことをするのではなく、世の中やお客様のニーズがあるところにしっかりと訴求することが重要と学んできました。このワークショップでも、何かと何かを組み合わせて新しい価値を創造してお客様に届けることの大切さを学びました。これまでの私の経験は、日鉄興和不動産が重要視していることとマッチしていると感じ、志望度がかなり上がりました。
授業との違いを感じるところはありましたか?
1つ目は企業の事業として考えていくので、コストもしっかり考えなければならないということです。授業では発想を重要視してしまうので…。2つ目は、新規事業として取り組む際には、日鉄興和不動産のことをより深く知らなければならないということです。たとえば、どの部署のどんな人を巻き込むべきか、より広い視点で考えていく必要があると感じました。
そうなんですね。私は、驚き、感銘を受けたという印象です。不動産業界というと堅実なイメージがあったのですが、日鉄興和不動産は未来のことをすごく考えていることがわかり、私にとっては新しい気付きでした。デザイン思考は、正直、難しかったですね…。ワークを通して大切なこととして伺った「常識を疑う」という言葉が今も記憶に残っています。実際にみんなでアイデアを出してみると、「それ常識だよね」ということが出てしまう。そういうなかで1つ2つ出てきた新しいアイデアがすごく光っていて。新しいことを生み出す難しさを感じました。
すごく共感します。そして、常識を守る部分と疑う部分を区別しなければいけないとも思って。常識を疑うって難しいです。
「価値創造ワークショップ」は5日間のなかでも他のワークとは違うというか。だからこそ、驚きや難しさを余計に感じました。
現場配属型就業体験でお客様とのリレーションを担う営業推進本部に配属され、入社4年目の社員さんにお世話になりました。その社員さんは、常にお客様のことを第一に考えていると思いました。たとえば、届いたメールにはすぐに返信するだけではなく、言葉遣いまで相手に合わせていたんです。私自身、香港に留学した際、相手の言葉に合わせた言葉を選ぶことの大切さを実感していたので、それを自然に体現されているのがすごいなと。そうした対応も「人と向き合い、街をつくる。」という理念に繋がっているのかなと思いました。
私も現場配属の際にお世話になった社員さんが印象に残っています。古くなったマンションの建て替えや大きな再開発を担当する開発企画本部という部署で、9年目の社員さんにお会いしました。その方は、とにかく仕事を楽しまれているなと。実際に、建て替え前の古いマンションに同行させていただいたとき、「このマンションがいつかこんな姿に変わっている」とCGを見せながら笑顔で話されている姿がとても印象的で、この仕事が好きなことが伝わってきました。私はインターンシップを通して、ここで働く姿を具体的にイメージしたいという思いがあったので、100点満点の回答をいただけました。
たしかに、選考を通過して参加することができたインターンシップだったからね。 なんというか、ご褒美的な体験になりましたね。
人に話すようにしていました。同級生に話すことはお互いのストレス発散になったと思いますし、ゼミの先輩や後輩にも聞いてもらいました。就活中は就活脳というか、最優先事項が就活になっていて、考えが凝り固まってしまう。そんなときに、先輩は経験者の視点で聞いてくれますし、後輩は未経験者ならではの純粋な視点で自分を見てくれるんですよね。
後輩にも話していたんだね。
そうですね。ゼミの後輩は友だちのような関係性で「先輩は人を笑わせたり、気分を上げてくれるところが良いところ。それは忘れないでいてほしい」と言ってくれたことがあって。純粋な応援がありがたかったですね。
いい話が聞けましたね(笑)。私は、2泊3日ほどの日程で東北や北陸など旅行に出かけていました。旅先でももちろん就活のことは頭の中にあって、書いたばかりのエントリーシートを友だちに見てもらうと新たな視点が生まれることも。ちょっと臭い話かもしれませんが、どんな会社で働きたいとか人生について語り合ったり、就活が少し楽しく感じられることもありました。
得に印象に残っている場所は?
富山ですね。海鮮とお酒がおいしかった。学校と家、同じ場所を行き来する毎日だと思考が狭まってしまいがちになるので、考えを柔軟にするために都内のカフェや大学の図書館だけでなく場所を変えてみるのはおすすめです。
やれること、やりたいなと思ったことは全部やってみると良いと思います。たとえ望んだ結果にならなくても、それらすべてが自分の糧になっているはず。就活という限られた時間のなかでも、後悔しない選択ができるのかなと思います。
私自身はすごく楽しい経験だったと思っています。志望した会社に入れたというのはもちろんですが、こんなにいろんな企業のことを知る機会は就活しかないのかなと。多くの会社を見れば見るほど社会の見え方が変わるというか、新しい発見も多くなる。前向きに楽しむ気持ちで取り組めば、よい結果に繋がると思います。