CROSSTALK
座談会
デベロッパーは、建物をつくるだけじゃなく、
人々や街の未来をつくる仕事でもあると気がついた。
  • M.S. 早稲田大学 文化構想学部
#01

ビル開発の多様な実務を、
気さくで打ち解けやすい
雰囲気のなかで。

  • ― どのようなきっかけで街づくりに興味を持ったのですか?

  • 私は中学・高校時代、学校周辺の渋谷の街が再開発によって活気を取り戻していくプロセスを間近に見ていました。新しいビルができるたびに、以前の街にはいなかったような属性の人たちが大勢出入りするようになり、通りがどんどんと賑わいを増してきて、再開発がエリアに与える影響力の大きさを実感。自分もいつかこんな事業に関わりたいという夢を抱くようになったんです。なので就職活動でも、最初からデベロッパーを中心とする不動産業界を候補の一つにしていました。

    そうしたなかで日鉄興和不動産のインターンシップに応募したのは、5日間という長い日程で密度の濃い経験ができそうだと考えたから。都市開発に触れられる就業体験に加え、日鉄興和不動産の持ち味である地方再生についても学べるということで、今後の就職活動に役立つ知識が得られるのではないか、と思ったからです。

  • ― 5Daysインターンシップでは、どんな就業体験を?

  • 『BIZCORE(ビズコア)』という中規模ハイグレードオフィスビルを開発する部署で、神田須田町に竣工したばかりの物件を見学させていただいたほか、設計会社や施工会社さんとのミーティングに同席したり、オフィスビルの企画を考えたり、賃料の算定をしたり、幅広い業務を体験しました。私についてくれた社員さんはとても気さくな方だったので、こちらも緊張せずに聞きたいことを沢山聞けて、有難かったですね。

#02

デベロッパーがいなくても
ビルは建つ。
しかし、それだからこそ…

  • ― 竣工後の物件を見て感じたことはありますか?

  • 『BIZCORE』シリーズには屋上庭園があるんですが、これは他社がつくった中規模オフィスビルでは、なかなか見られないもの。お仕事の合い間に一息つけるリフレッシュ空間をつくるというのは、お客様のことを心から考えている日鉄興和不動産らしい工夫だな、と思いました。さらに、オフィス移転にかかるお客様企業の手間を軽減するために、室内のコーディネートから家具・什器の手配、設置等までをトータルにサポートするサービスも用意しているというお話で。近年のニーズに合わせ、従業員の皆さんが好きな席を自由に選んで働けるフリーアドレスのレイアウト提案が行われていたりするところも、素晴らしいな、と。

  • ― 細やかな気配りが印象に残ったのですね。

  • はい。設計会社や施工会社さんとの会議でも、「共用の化粧室はどこに配置するべきか」といった細かなことが真剣に議論されていて。ビルに入居する方にも、来訪する方にも、日々を便利に快適に過ごしていただけるように、というこだわりを感じました。

    私は社員さんから、「デベロッパーがいなくてもビルは建つ。だからこそ我々は、人々や街のことを最大限考え、こだわり抜き、より良いものを提供しなければならないし、そのために存在している」と教えていただいたんですが。本当に言葉通り、お仕事の随所から「物件に最大限の付加価値を乗せよう」とする意気込みや情熱を感じ取ることができました。

#03

社会課題と
真剣に向き合って、
未来を描いている会社。

  • ― LIVE中継で行われた九州の街づくり見学はいかがでした?

  • 首都圏で生まれ育ち、地方で暮らしたことのない私にとって、九州の街づくりをリアルかつ詳細に見せていただけたのは、とても貴重な経験でした。地方ではファミリー層向けの住宅開発が中心になることや、都会以上に地元愛が強い方々に住まいを提供する際の配慮など、新たな気づきが数多くありました。

    また、地方の人口減少や高齢化といった問題が顕在化しているなか、日鉄興和不動産の社員の方たちが「どうすれば街全体を活性化して、未来につなげていけるか」を真剣に考えておられたのも印象に残っています。たとえば、地域の雇用創出をテーマに開発された『長崎BizPORT(ビズポート)』というオフィスビルは、都市圏からの企業誘致を想定した構造になっているらしく。ユニークなプロジェクトだなと感じましたし、このような試みが軌道に乗れば、日本の社会課題に寄与できるのではないかと考えています。

  • ― インターンシップ全体を通じてどのような収穫があったと思いますか?

  • デベロッパーの、そして日鉄興和不動産の仕事とは、単に建物をつくって売り込む方法を考えるものではなく、お客様や街全体の未来をつくる仕事であると学べたことが、非常に有意義だったと思います。そして私自身、このような観点で街づくりがしたいという意思を確固たるものにできたのが、最大の収穫だったと感じています。日鉄興和不動産の5Daysインターンシップはまさに、自分のめざす方向性を決定づける体験でしたね。